卒業ソング考…
- 旅立ち~卒業ソングBESTセレクション
- ソニー・ミュージックダイレクト
- 2013-02-06
- ミュージック
ふと思いついて気になったので書き留めてみたいと思います。
(こういう仕事ないので…^^;w)
あからさまに「卒業」を前面に出した曲は消滅…
最近の傾向として
「歌詞の内容は卒業や別れを意味しているけれども、”卒業限定ではない曲”がふえている」
と思います。
例えばと~っても古いところだと、タイトルに「卒業」は入っていませんが
「木綿のハンカチーフ(1975年発売 歌:太田裕美 作詞:松本隆 作曲:筒美京平)」
がイメージされます。
(80~90年代に一世を風靡したこの作詞作曲家のコンビはこの時代から活躍されていたのですね!)
- DREAM PRICE 1000 太田裕美 木綿のハンカチーフ
- ソニー・ミュージックハウス
- 2001-10-11
- ミュージック
田舎から都会に就職する彼氏。
地元に残る彼女。
彼女の危惧通り、彼氏は「都会の絵の具に染まって」帰ってこない人になってしまいます…
この曲は(時代背景云々以前に)楽曲の耳障りの良さと男女の会話形式で
「2人の心が少しずつずれていく様子を見事に表している名曲」
だと思います。
- 想い出のフォーク&ポップス DQCL-1140
- Sony Music Direct(Japan)Inc.(SME)(M)
- 2006-10-25
- ミュージック
実際に椎名林檎さんを始めとして岡村靖幸さん、いきものがかり、スピッツのVo,草野マサムネさん、MayJさん、またLIVEでだけの披露だったようですが桑田佳祐さんもカバーしています。
- 唄ひ手冥利~其の壱~
- EMI Records Japan
- 2002-05-27
- ミュージック
その年に山陽新幹線が博多まで開通した、という背景も大きく関わっている作品だと思いますが…
ぶっちゃけイマドキ東京から博多まで行くなら皆さん新幹線より飛行機使いますよね?w
最近は格安の航空券も出回っていますし、福岡空港から博多の中心地までってスゴく近いですし…
(閉所恐怖症の方や乗り鉄サンは別ですよ?w)
- 格安航空券, 価格&全航空会社を比較; 最高で最安の航空券を予約 — Jetradar
- Jetradar
- 2016-05-10
- Mobile Application
…という事から私の思考は広がり…
「卒業=別れという定義からJ-Popが抜け出したのはいつだろう?」
と疑問に思ったんです。
私の記憶の中で
「卒業(またはGraduation)という文字がタイトルにあって流行った曲」
としては
「SPEEDの"my graduation"('98年発売)」が最後のような気がするのですが…(汗
('00年にタッキー&翼が卒業ソングを発売したようですが、オリコンの売上でもSPEEDの楽曲はダントツ1位だったそうです)
- my graduation
- トイズファクトリー
- 1998-02-18
- ミュージック
ちなみに「卒業ソングのオリコン売上TOP3」は
1位・my graduation/SPEED('98年・約148万枚)
2位・卒業/菊池桃子('85年・約40万枚)
3位・卒業/斉藤由貴('85年・約26万枚)
だそうです。
(ちなみに尾崎豊さんの名曲「卒業」も2位・3位と同じ'85年の発売だとか…)
- 回帰線
- ソニー・ミュージックレコーズ
- 1991-05-15
- ミュージック
SPEEDのmy graduationは結構「別れ」を意識している感がまだあるのですが、それ以降に
「卒業ソング」と呼ばれている人気の曲は、どちらかと言うと
「新しい世界への旅立ち」「生活圏は変わっても絆は変わらない」
と卒業を肯定的に捉えている歌詞が多く見受けられます。
Uta-Netでの卒業ソング人気ランキングの1位(2014年時点)は
レミオロメン/「3月9日」だそうです。
- 3月9日
- ビクターエンタテインメント
- 2004-03-09
- ミュージック
この曲はレミオロメンのメンバーの友人が結婚する際に贈るために書いた曲だそうなので
歌詞も寂しさや切なさよりも
"明日からの新生活への夢や希望"
がメイン。
2位の
いきものがかり/YELLも「かなり前向きな歌詞」です。
(ちなみに3位には合唱曲の「旅立ちの日に」が入っています)
- YELL/じょいふる
- ERJ
- 2009-09-23
- ミュージック
…菊池桃子さんや斉藤由貴さんの「卒業」とは全くテイストが異なりますよね…
「時短」「格安」時代への変化
この「テイストの違い」はそのまま「時代の変化」だと私は思いました。
「木綿のハンカチーフ」時代に九州から東京まで上京するのも帰郷するのも一苦労。
それだけで1日掛かりなはずでしたし、当時はまだ週休二日制もなかったと思います。
それこそ「実家への規制は盆暮れ正月のみ」という人が大半だったのでは?
'85年といえばバブル時代への入口あたりになるのでしょうか…?
その頃はまだ一般人はバブルの恩恵は受けてはおらず
「遠距離=別れの前兆」
と捉えられていたとしてもなんとなく理解できますよね…。
「卒業」という文字はタイトルにはありませんが'83年発売の「春なのに/柏原芳恵」はモロにソレですね…
- 春なのに
- マーキュリー・ミュージックエンタテインメント
- 1994-05-25
- ミュージック
ちなみに作詞作曲は中島みゆきさん。
「卒業だけが 理由でしょうか」というフレーズ
にはある意味普遍性を感じます…
さすがは天下の中島みゆき!
という気がしますね~…
(私は子供の頃から家族が聞いている"中島ソング"と"ユーミンソング"を聞いて育ちました…)
- Best Selection 2
- ポニーキャニオン
- 1992-04-01
- ミュージック
尾崎豊さんの「卒業」行為を今の時代にしたら…
「卒業取り消し」
「内定取り消し」
「合格取消し」
「損害賠償支払い」
でろくなことないですしね…
尾崎豊 卒業 - Yutaka Ozaki - graduada GRADUATION
「さくら」が卒業の象徴に?
私も好きな曲が多いのですが、'90年代以降、やたらとタイトルに「さくら」が入っている曲が増えていると思いませんか?
そしてそれらの曲の大半が「別れや出会いを歌った歌詞」であり、かつ「それを寂しく思うのではなく前向きに捉えている」ように感じます。
字体は違っても「さくら」というタイトルの曲を歌っているのは
・コブクロ
・森山直太朗
・ケツメイシ
・いきものがかり
・レミオロメン
・FUNKY MONKEY BABYS
etc.…
枚挙に暇がありません!
他に「さくらを含む」になると
・桜坂/福山雅治
・SAKURAドロップス/宇多田ヒカル
・サクラ咲ケ/嵐
・ 桜の栞/AKB48
・ 桜色舞うころ/中島美嘉
…などなど拾い上げるのも一苦労です(o_ _)o~3←
そしてこれらはみな「卒業ソング人気ランキング」に入っているもの。
さくら=卒業のイメージ
になったのは90年代以降のことではないでしょうか?
- さくら
- ユニバーサルJ
- 2003-03-05
- ミュージック
実際に卒業時期(3月始め~半ば位?)に桜が咲いているのは九州くらいでは?
と関東在住の私にしてみたらツッコミたくなる所ですが…
(桜が咲くのは大体入学式前後、4月の初めくらいなので… そんな事言ったら北海道在住の方は「GWっしょや!」と言いたいでしょうが…w)
狭くなった日本…
(なんだかまとまりがなくなりそうなのでお仕事の時のシメ風にまとめてみますねw)
こうして「卒業ソング」という1つのジャンルだけを見ても時代の変遷というのはよくわかります。
その気になれば北海道の恋人に九州や沖縄から日帰りで会いに行くことも不可能ではありません。
ネットの普及、特にSNSのお陰で離れていてもリアルタイムで顔を見ながら無料通話が出来たりもします。
しかし、
「いつも一緒にいられた環境」と「切り取られた時間内でしか合う事が出来ない環境」の違い
と言うモノは時代は変わっても普遍です…
「遠くの身内より近くの他人」
とは昔の人も言っています
(昔の人って結構イイ事言ってるんですよね…的を得た事を…)
離れてしまう人が本当に大事な人で
「絶対に失いたくない人であり、自分の人生の中で何よりも大切!」
と"今 思う相手"なのであれば、離れてから後悔するよりも
周りの反対を押し切ってでも一緒にいられる環境を作るべきだと私は思います…
もちろん金銭的にどうしてもムリ、とか家庭の事情で地元から離れられない、といった事はあるでしょうが
「その人を最優先に出来ない事情がある」のであれば「距離と時間に感情が負ける」
と言う事も異性間では大いに有り得ると覚悟して下さい…
このブログを読んで下さった方に、哀しい別れが訪れることがありませんように…
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リョウOT 拝
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